【都心に住むか、郊外に住むか】残業で家賃をカバーするメリット、デメリット【一人暮らしサラリーマンの賃貸】
こんにちは、さばかんです。
都心に住みたいと思っているが、家賃が高くてあきらめているサラリーマンの方は多いのではないでしょうか。
確かに家賃は高いですが、通勤時間が短くなる分、残業でカバーするという方法があります。
この残業でカバーをするという考え方についてそのメリット、デメリットを考えていきたいと思います。
そもそも都心と郊外でどの程度家賃が違うのか?
まず、HOMESの東京のJR中央線のワンルーム・1K・1DKの家賃相場を見てみましょう。
https://www.homes.co.jp/chintai/tokyo/chuo-line/price/
新宿10.71万円、八王子6.02万円と4~5万円ほど家賃が異なりますね。
これを見るとやはり都心に住むハードルがかなり高く感じます。
都心と郊外の家賃差5万を稼ぐために必要な残業時間は?
残業時間の計算については下記のサイトが詳しく書かれています。
https://ten-navi.com/hacks/article-11-9636
ざっくり計算すると時給は下記の式
<月給>÷21日÷8時間
で計算できます。(1か月の勤務日数を21日、一日8時間労働と仮定しています。)
正確には年間の正確な勤務日数や法定時間外労働などによる割増率、諸手当により異なってきますが、
この式で計算したときには、1時間当たりの残業時間は下記のようになります。(100円以下切り捨て)
またそれぞれの残業単価での都心と郊外の家賃差を埋めるために増やさないといけない残業時間は下記になります。
月給 残業1時間当たりの時給(概算値) 3万分の残業時間 4万分の残業時間 5万分の残業時間 15万円 892円 34時間 45時間 57時間 20万円 1190円 25時間 34時間 43時間 25万円 1488円 20時間 27時間 34時間 30万円 1785円 17時間 23時間 29時間
休日や深夜での割増や、法定時間外労働になる範囲の残業は割増しで額が増えますし、一方で手当は残業の計算に入らないので、手当が多い場合は上記より少ない額になります。
郊外までの通勤時間分働けば、都心の家賃分稼げるか?
では実際に通勤時間分働けば都心の家賃分稼げるかを考えていきましょう。
八王子-新宿の片道の時間はおよそ45分ですので、往復で90分です。
毎日この通勤時間分残業をした場合の残業時間は
90分×21日=1890分=31.5時間
です。
八王子に住む代わりに新宿で住んだ時に、その家賃差を31.5時間の残業でカバーするためには、月給が25万-30万の月給が必要になってきますね。
これは毎日およそ1.5時間さらに残業をするイメージです。
つまり、月給が25-30万あれば通勤時間分働けば家賃分をかせげることになります。
この場合は9時から18時まで働いている方の場合は、8時15分に出社して18時45分に退社するイメージですね。
また月給が25万以下の場合も通勤時間分残業することで3万程度であれば家賃差をカバーできそうですので、八王子ではなく中野に住むなどより都心に近い場所に住むことができます。
残業で家賃をカバーするデメリット
郊外からの通勤時間の分残業すれば都心に住むことができる可能性があることがわかりましたが、やはりデメリットもあると思います。
残業代を当てにして生活をしている場合
9時から18時まで働いている人は45分早く出社して、45分退社を遅らせれば残業代をカバーできることがわかりましたが、それは残業代をすべて家賃に回した場合です。
もともと現在ある程度残業していて、その残業代を当てにして生活している方は、さらに家賃代分をプラスして残業をする必要が出てきます。
例えばすでに月に30時間残業している人が家賃分さらに30時間働くと月間の残業時間は60時間となりますが、会社によってはそのような残業時間が許されていない場合もあるかもしれませんし、そもそもそんなに残業するほどの仕事がないのに無駄に残っているのは評価上あまり好ましくないかもしれません。
残業しづらい部署への異動や裁量労働制の勤務体系への変更
現在忙しい部署で残業時間が多い場合も、ずっとその部署にいるとは限りません。異動になり、残業がしづらい部署になった場合は、当てにしていた残業代が入ってこず、困ることになります。
また、昇進などにより、裁量労働制の勤務体系に変更になることがあるかもしれません。この場合は昇給分があるので、その分でカバーできるかもしれませんが、残業代が出ていた時のほうが給料が高かったということも昇進して一定の期間は続く可能性は十分にあるかと思います。
そもそもどうして都心に住みたいのか?
最後にそもそも都心に住みたい理由が何だったのかを考えてみましょう。
・商業、娯楽施設がたくさんあり、楽しい
・通勤電車に乗る必要がない
・通勤時間が短い
・終電を気にする必要がない
・どこに行くにも便利
・都会の雰囲気が好き
これらのメリットについて私の考えを紹介していきたいと思います。
「商業・娯楽施設がたくさんあり、楽しい」がそれは近くにないといけないのか?
たしかに都心には商業施設や娯楽施設がたくさんあり、休日や退勤後も買い物や遊びに行くことができます。
ただ、それは近くにある必要があるかは一考の価値があると思います。
この一か月間であなたが訪れた店を考えてみましょう。ほとんどスーパーやコンビニ、近くの飲食店だったのではないでしょうか?
もっと言うと、郊外でもある程度の規模の場所であればそれなりにチェーン店が多く、普段の生活自体に不自由することはなくなります。
頻繁にいかないようなおしゃれな店や、はやりの店が近くにあったとして、毎日のようにそのお店に行くかどうか考えてみましょう。
もし、休日に行けばよいレベルなのであれば、都心に住まないといけない理由にはならないかもしれません。
「通勤電車に乗る必要がない」のは魅力だが、郊外の始発駅という選択肢もある
通勤電車つらいですよね、特にカバンを動かせないような混雑はつらいですし、隣のおじさんの汗ばんだ腕が当たるとテンションが下がります。
そうでなくても毎日ずっと立って電車通勤するのも疲れます。
ただ、混雑していても座って出勤できればよいということであれば、郊外の始発駅という選択肢もあります。
「通勤時間が短い」かもしれないが、その分残業すれば家にいる時間は同じ
都心のほうが通勤時間が短くなるのは確かですが、その分残業して家賃を稼ぐということであれば話は変わってきます。
先ほどの八王子と新宿の例でも通勤時間の90分を残業時間に充てるのであれば、家を出る時間は8時15分で、帰るのは18時45分であることに変わりはありません。
都心に住めばその分遊べるイメージがあるかもしれませんが、会社が都心にあるのであれば帰りに定期を使って途中駅で遊んで帰ることも可能です。その場合も帰宅時間変わらないですね。
「終電を気にする必要がない」が、そのような機会は月に何回あるか?
飲み会などで終電を気にする必要がなくなるのも都心のメリットではありますね。
これについてはどれくらいの頻度、終電で困る経験を日ごろしているかを考えてみる必要があるかもしれません。終電がなくなってホテルに泊まらないといけなくなった、タクシーがとても高かったなどは出費として痛いイメージがありますよね。
ただ、それでかかる費用と都心と郊外の家賃差を考えた際に、どちらのほうがお得でしょうか?
ホテル一回1万円とすると5万円の家賃差で4回までは終電を逃すことができます。
月に終電があるから帰りたくないけど帰らなければならない機会や終電を逃してしまう機会が何回あるかを考えてみると、終電を気にする必要がないのは都心に住まないといけない理由にはならないかもしれません。
「どこに行くにも便利」なのは間違いないが、その家賃差は特急代になる
都心はどこに行くのも便利ではあります。これは疑いようがない事実です。
ただ、家賃差が数万あったとして、特急で最寄駅から都心にアクセスすればその不便さも軽減します。
片道1000円程度で都心にアクセスできることも多いかと思います。休日のお出かけに特急を使うのはもったいないという気がするかもしれませんが、家賃に一万差があるのであれば5回特急を往復で使って初めて同額になる計算になります。
都心に住む代わりに積極的に特急を使うというのも悪くない選択のように思えます。
「都会の雰囲気が好き」という気持ちはプライスレス
都会の雰囲気が好き、ビルとか見えるとテンションが上がるなど感情的に都心に住みたい場合は、それは都心に住むという大きな理由になると思います。コスト差を理解したうえでそれを超えて都心に住みたいと思っているのであれば、それは都心に住んだほうがストレスなく楽しい毎日を過ごせると思います。
まとめ
ここまで郊外の通勤時間分残業をして都心に住めるかを見てきました。
そのメリットデメリット、都心に住みたい理由を考えてみて、どこに住むのか考える一助になればうれしく思います。