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【将来の技術が海外赴任をなくす?】未来のテレワーク・長距離移動技術から海外勤務を考える

海外赴任は企業にとってはコストがかかり、また従業員にとってもライフプランに大きな影響を与えるものです。

ライフワークバランスが叫ばれている中で、このような働き方がどのように変遷していくのか、未来の技術から考察してみたいと思います。

 

結論は、

・テレワーク・長距離移動技術の発達により、日本から行える業務範囲が広がる

・その結果海外赴任しないという選択も可能になる

・業務内容によっては従来通り海外赴任が必要など、海外赴任しない働き方のメリット/デメリットを考えた動きが今後出てくるのではないか?

という内容です。

テレワークの進歩

現在Zoomなどで会議を行い、テレワーク勤務を行っていますが、テレワークが将来どのようになっていくのかをまず見ていきたいと思います。

Facebookメタバース

Facebookはすでにアバターを通じた会議を提案しています。*1

オキュラスはまだ一般的に普及しきっている状況とは言えませんし、アバターで共に働く文化も一般的ではありませんが、海外赴任の負担の軽減という視点で将来的には取りうる選択肢の一つになるかもしれません。

 

Microsoftのメッシュ

Microsoftはその一歩先のホログラムによる会議の実現を可能にする技術を開発しています。*2

ホログラムで立体的に相手の様子や議論したい対象を移すことでより臨場感を持った会議をすることが可能になります。

現在はオキュラスよりも普及していないHololensを使用するということですが、将来的にはFacebookメタバース同様海外とのコミュニーケーションツールとして使用できるようになるかもしれません。

 

テレワークロボット

メタバースやメッシュは同時に相手にも何かを対応してもらわないといけないという点で、会議の代替にはなりますが職場で一緒に働くことの代替には少し不足しているように思われます。

それに対応する技術としては、テレワークロボットがあります。*3

最もシンプルな自走可能なタブレットという形をとれば相手も見れますし、こちらの顔も見れます。話しかけることも可能になります。
現在でもすでにそのようなものが存在してはいますが、将来的には軽い作業などができるようなロボットが登場するかもしれません。

 

移動技術の進歩

テレワークの技術進歩によって日本から勤務することが技術上は可能になる可能性があります。ただ、作業を行ったりお客さんにデモをしたりなど現地でないとできないこともあると思います。

そのたびに飛行機で片道10時間かけて飛んでいくのは非効率です。

しかしながらその課題を解決する技術も出てくるかもしれません。

 

スペースXの宇宙船による国際線

イーロンマスクのスペースXが宇宙船を使用することで地球上どこでも1時間以内で行くことができる技術の開発を行っているという話があります。*4

例えば東京-ロサンゼルスが飛行機では12時間かかるところ、32分で到着できるという実現すれば日帰りが可能になる驚きの構想です。

現状はコスト的な課題があるようですが、再利用可能な宇宙船の開発などで実現時期は不明ですが、将来的にはエコノミークラス程度の金額を目標にしているということなので、そうなれば月に2回出張などとといった選択肢も出てくるかもしれません。

 

海外赴任しない働き方のメリット・デメリット

ここまで海外赴任しない働き方が10年スパンの将来では可能になってくるということを技術的に確認してきました。

実際にそのような技術を使って働いた際のメリット・デメリットについて少し考えてみたいと思います。

デメリット

・時差の問題がある

日本から働くとしても現地の人と同じ時間に働く必要があります。その場合は日本時間の深夜に働くようなことになるため、その点は課題点としてあり得ます。

ただ、2人で担当して交代で勤務するなど、実際に実現したときには何らか労務上の決まりができるのではないかとは思います。

・リモートでは行えない作業がある

精密な作業など、業務によっては現地にいることが必須のケースもあります。そのような場合は赴任をしないという働き方は非効率なため海外赴任が必要と考えられます。

また現地の文化などを理解し生活をしているからこそ、対応できることなど赴任をすること自体が仕事上重要なケースもあり得ます。そのような場合も赴任しないという選択はしづらいと思います。

 

メリット

・自身のライフプランを維持できる

共働きをしていて、さらに子どもがいる場合に海外赴任があると、パートナーが仕事を辞めるか、ワンオペ育児するかの選択になります。海外赴任を断れない場合は、転職するしかなくなるケースもあり、赴任しなくてもよいという選択肢ができることは非常に大きなメリットと感じます。

会社にとってもそのような理由で離職されることはデメリットのため、本人・会社双方にとってメリットがあると思います。

・会社にとってはコスト削減につながる

海外赴任は一般的には勤務手当や住居費など日本で勤務する人に対してよりもより多くのコストが会社にかかります。

会社にとってはこれまで見てきたような技術を導入するコストや出張費よりも赴任にかかる費用のほうが高いと考えられるので、会社にとってメリットがあると考えられます。

まとめ

今回は未来の技術によって海外駐在がなくなるのではないかということを見てきました。
まず、

・テレワーク技術の発達

・高速長距離移動技術の発達

により、実務上は駐在が必ずしも必要ではないケースがありうることを確認しました。

また、実際に駐在をなくした場合のメリット・デメリットについても軽く確認しました。

これらを総合すると、将来的には一部可能な範囲で海外駐在という働き方を縮小していくという動きが出てくるのではないかと予想します。

希望する人はこれまで通り赴任する、希望しない人は日本から働くといった形で選択ができる世の中になっていくとよいですね。