【技術の進歩に合わせた住み替えが吉?】持ち家か賃貸かを未来の技術から考える
技術の進歩が目覚ましいということを「2030年 すべてが「加速」する世界に備えよ」という本で学びました。
今回は将来の技術の進歩に応じて、「住居」どのようにしていくのがいいのか考えてみたいと思います。
結論としては、
・技術の進歩で住むべき場所が変わっていくことが予想される
・技術の進歩を観察し、それに応じて住む場所を変えていくこと
・そのようなことができるように持ち家ではなく、賃貸で生活をしていくのが良い
と私は考えました。
通勤時間はどうなるか
家を探す際に、会社からの距離、通勤時間は重要な要素の一つかと思います。将来の技術によって、会社から遠くても通勤が可能になるかもしれないということを見ていきたいと思います。
空飛ぶ車の登場
最高時速300kmの空飛ぶドローンの登場
現在大型ドローンを空飛ぶ車として開発する企業が複数現れてきています。
その一つ、JOBYが開発している大型ドローンは最高速度が200マイル(300km)/h*1で、将来車の所有コストよりも安くなることを見込んでいる*2といわれています。
2024の正式運用開始を狙っているということからも10年もすれば、私たちの生活にも入ってきているかもしれません。
空飛ぶ車時代の通勤圏は?
これが実際に実用化されると移動が非常に早くなり、もし平均時速200kmで移動できるとすると30分で100km移動できることになります。
現在検討されているのは5人程度の乗り合いタクシーの方式ということです。
例えば、東京駅から直線距離100kmというと、静岡県の沼津市あたりになります。
現在は東京駅から30分というと横浜駅になりますが、将来空飛ぶドローンが一般化すると、沼津が普通の通勤圏内になってくるイメージになります。
現在新幹線を使っても沼津-東京間は1時間程度かかっています。本数に制約があり、また費用も高いので一般的とは言えない状況かと思います。
しかし将来コスト的に現実的で、オンデマンドで乗ることができる空飛ぶタクシーが一般的になってくると、職場から100km圏に住むという選択が一般的になってくるかもしれません。
自動運転の登場
自動運転の現在と将来
2021年にホンダから渋滞時のみ自動運転可能なホンダレジェンドの新型が発表されています。*3
現在は条件付きかつ、居眠りができないレベル3のものが市場に出てきたという段階です。
しかしながら、テスラのイーロン・マスクが2020年に
「当社はレベル5自動運転の基本的な仕組みを、今年中に完成させる自信がある」*4
と話しているように、将来的には居眠り可能な完全な自動運転(レベル5)が可能になる未来も見えてきています。
完全自動運転が実現すると通勤はどうなるか?
完全自動運転が実現すると、車の中で睡眠をとることができるようになります。
そうなってくると、電車では2時間の通勤はつらいかもしれませんが、車であれば家にいるのと同じことができるので、2時間の通勤も苦にならないかもしれません。
もしかすると、車にベッドと洗面所が置かれ、寝室は車の中で、車で目覚めて、身支度をして待っていると会社につくという未来がありうるのかもしれません。
平均時速50kmで移動できるとすると例えば2時間の通勤で100km移動できることになります。
空飛ぶ車を使わなくても沼津に住んで、東京駅まで通勤ができるようになる未来が待っているのかもしれません
買い物はどうなるか
会社から遠いところでも仕事はできるということがわかりましたが、生活をする上では近くに商業施設があったり、スーパーやドラッグストアがあることも重要です。
それらが将来どのようになっていくかについても考えていきたいと思います。
VRショッピング
VRで買い物することはすでに現実化しつつあるようです。三越伊勢丹ではすでにVRアプリをリリースしているという話*5などがあります。
また、マイクロソフトのVRシステムを指して、「2030年 すべてが「加速」する世界に備えよ」の本ではこのように書かれています。
このVRゴーグルを装着すると、世界中で買い物ができる。たとえばロンドンのハイストリートにあるプラダの店で買い物をしようと思えば、いつでもできる
このような将来がくる場合、現在ネット通販ではできていないような、ショッピングモールでの買い物のような楽しみながら家でショッピングをする日が来るかもしれません。
空飛ぶ車
また、通勤同様ショッピングモール現地に行きたい場合は空飛ぶ車ですぐに行きたい場所にいける世の中になっているかもしれません。
そうなると商業施設が近くになければばならないということはなくなりますね。
無人配送
Amazonが取り組んでいるPrime Airはドローンによる無人配送を目指しているといわれています。*6
現在、ネットスーパーなど日用品の配達は有人で行われるため、都市部でのサービスがメインですが、将来的に技術が発達すると、都市部に限らず迅速な商品の配送が可能になることが期待できます。
そうなると住んでいる地域の近くにスーパーやドラッグストアがないと不便ということはなくなるかもしれません。
このような未来に住むべき場所は?
・職場の近くに住む必要がない
・商業施設に近くなくても買い物ができる
ということが10年スパンの未来として予想されます。
もしそのような場合にどこにどのように住むのがよいでしょうか?
場所は?
場所は必ずしも利便性の高い都心に住む必要はなくなるように思えます。そう考えると自然が豊かな住み心地の良い地域に住むという選択肢が出てきます。
現時点ではもちろん都市部のほうが便利ですが、このような技術の発達を観察し、それに応じて住む場所を変えていくということは考えておくべきであるように思います。
持ち家か賃貸か?
このような技術が発達すると、都市部の地価が下がり、別荘地のようなエリアの地価が上がるということが起きるのかもしれません。
不動産の価格がどうなるのかは予測はできませんが、持ち家を買った場合にその価値が変動する可能性があるということは頭に入れておいた方がよさそうです。
予測は難しいので、賃貸で生活するほうが、得することはなくても損する可能性は低くなりそうです。
まとめ
現在開発が進められている技術から家をどのようにすればよいかについて考えてきました。
・空飛ぶ車や自動運転、VRや無人配送の技術の開発が進められている
・これらが発達してくると職場や商業施設などに近くなくても利便性が維持できる
・技術の進歩に応じて郊外などに引っ越していくのがよさそうである
・そのような住み方をするために、賃貸のほうがリスクが少なそうである
という風に私は考えました。
今後の技術の進歩が楽しみですね。